リゾートといえば何をイメージしますか?「きれいな夕焼け」「青い海」「緑の草原」「白い雪原」「ゆっくりと流れる時間」などでしょうか?そんな環境でお仕事ができればすばらしいですよね。そんな夢を叶えてくれるのがリゾートバイトです。・・・が理想と現実は大きく異なる場合があり、実際にリゾートバイトを体験された方の中には、「やめとけ!」と言われる方もいます。
リゾートバイトはやめとけ!と言われる原因と対策を解説
リゾートバイトは自分が興味があったり好きなリゾート(観光地やテーマパーク)で一定期間住み込みで働く勤務形態のことを言います。リゾートバイトは《リゾバ》と略されて表現されることもあります。
リゾートバイトの多くは勤務先の近く、もしくは勤務先で(部屋)寮が用意され、光熱費等が無料になるケースが多いです。勤務先から近いということで交通費も基本必要としないので、勤務先によって多くの収入が見込めさらに、リゾート特有の施設、例えば温泉旅館なら温泉が無料で入れたり、スキー場スタッフであればリフト券が無料になったり、リゾートバイトには多くのメリットが存在します。
自分の好きなリゾートで働けて、主要施設が無料もしくは割引で利用できる。これだけ聞くと夢のような勤務形態ですが、リゾートバイト経験者の中には「リゾートバイトはやめておけ!」と、否定的な意見の方もいます。
もちろん仕事なので楽しい事ばかりではありませんし、辛いこともあったりします。ただしこれはリゾートバイトに限ったことではありません。ですが、リゾートバイトではリゾートバイト特有の問題がいくつか存在します。
ここでは自身の経験やリゾバ体験者の「リゾートバイトはやめとけ!」と言われる原因とその対策についてまとめています。
リゾートバイトはやめとけ!と言われる5つの理由
当然ですが、リゾートバイトを期間満了前にリタイアした人の多くが「リゾートバイトはやめとけ!」と言います。細かい理由は職種な勤務先にによって様々ですが、多くはの場合は理想と現実のギャップの差です。
リゾートという響き、そしてリゾートバイトで得られるメリットのみに目がいってしまい、しんどいこと・辛いことをイメージできていないと、「思っていたのと違う・・・」「そんなつもりじゃなかった・・・」と途中リタイアに繋がってします。
よくある「リゾートバイトはやめとけ!」と言われる理由が下記の5つとなるので、詳しくみていきたと思います。
- 思っていたより稼げない
- 寮の部屋が汚い・環境が悪い
- 仕事内容が激務・耐えられない
- 勤務先での人間関係が悪い
- 派遣会社の対応が悪い
理由.1-思っていたより稼げない
リゾートバイトのメリットの一つに「一定の期間で一気にお金を稼ぐ」というものがあります。リゾートバイトの多くは《寮費》《食費》《水光熱費》等が無料のところも多く、住み込みであるため仕事にも集中できます。ただし、いろいろな条件が重なってしまうと、思っていたよりお金が稼げない場合があります。
まずはそもそもの時給の問題です。リゾートバイトは基本的に通常のアルバイトよりも時給が高く設定されていますが、中には時給が低めの仕事もあります。この辺の事前チェックを怠る方はおられないと思いますがもう一点確認しておきたいことがあります。それが時給格差です。
実は勤務地や業務内容が完全に一致するのに時給に差がでる場合があります。まず第一に雇用形態の違いです。リゾートバイトの雇用形態は大きく《直接雇用》と《派遣会社スタッフ》の2種に分かれます。直接雇用はそのその名の通り、自身と勤務先で直接雇用契約を結ぶ方法となります。次に派遣会社スタッフは業務の指示は勤務先からもらいますが、雇用契約自体は派遣会社でおこなうことになります。
もちろん《直接雇用》と《派遣会社スタッフ》とでは時給が異なります。一概には言えませんが、派遣会社のスタッフとして勤務する方が時給が高くなるケースがあります。さらに派遣会社はいくつもあり、同じ勤務地・業務内容であっても各派遣会社で時給が異なるケースがあります。その為、少なくとも2つ以上の派遣会社で時給を差をチェックすることをオススメします。
派遣会社に悩む場合はとりあえず【リゾートバイトダイブ】と【アルファリゾート!】をチェックすることをオススメします。リゾートバイト求人数も多く時給も高めなものも多いです。
次に先程お伝えした通り、リゾートバイトは《寮費》《食費》《水光熱費》等が無料の場合が多いですが、中には一部負担になっているところもあります。例えば、食事については3食ではなく2食のみ支給だったり、光熱費については、5,000円以上は自己負担だったり、またリゾート地までの交通費についても上限が設定されている場合があったりします。これらが無料かそうでないかで支出は大きく変わってくるので、できる限り完全無料のところが望ましいです。
また、リゾートまでの往復交通費については、契約期間満了時のみ満額支給にしているところが多いのでこの辺りもチェックが必要です。短期のリゾートバイトで途中リタイヤしてしまうと収入がかなり減ってしまう可能性があるので注意が必要。
次にリゾートバイトをおこなう時期・タイミングです。リゾートバイトの多くには極端な繁忙期と閑散期があります。当然お金を稼ぎたいなら繁忙期一択です。
多くのリゾート地では繁忙期に人員が不足、というよりもマンパワーが圧倒的に足りなくなるケースが多々あります。そのためリゾートバイトという労働力を募集している訳ですが、この時期は残業をガンガン入れられ、休日もガンガン削られます。日々仕事に追われ《仕事》《食べる》《寝る》の繰り返し、遊ぶ時間も減る為支出も減ります。《お金を稼ぐ・貯める》といった意味ではかなり理想的な環境になります。
ちなみに、残業や深夜勤務などの割増賃金もお金を稼ぐのには重要な要素となるのでこのあたりも最初に確認することをオススメします。
逆に閑散期にリゾートバイト応募すると、繁忙期とは逆に労働時間を削られるケースが出てきます。例えば、フロント業務の場合、お客が少ない、もしくは来ない時間帯はシフトに入ることができず、忙しい時間帯のみのシフト(中抜けシフト等)になったりする場合もあります。もちろん時間が出来た分、遊ぶ時間ができ支出が増える可能性が高くなります。
ということで《思っていたより稼げない》を回避するためには、時給の高い案件で繁忙期にリゾートバイトに応募する。これでほとんどの場合、この問題は改善されます。
ですが、後述で詳しく解説していきますが、リゾートバイト初心者は繁忙期ではなく閑散期でのリゾートバイトを強くお勧めします。
理由.2-寮の部屋が汚い・環境が悪い
リゾートバイトは基本的に勤務先の寮などを使用して住み込みで働くことになります。そのため寮の環境がとても大切です。住環境についての感じ方は個人差が大きくでますが、私みたいに勤務先の激務には耐えられるけど、寮が汚い・環境が悪い場合は絶対に耐えれないといった方も多いはずです。ということで事前にチェックすべき項目をあげていきたいと思います。ポイントは「寮自体の環境」そして「その周辺の環境」となってきます。
ちなみに私がリゾートバイトを探す場合は気になる職種を見つけると、まず最初に仕事の詳細をチェックする前に、寮の環境を何回もチェックしています。《寮の完了がOK》⇒《仕事内容の確認》みたいな感じにしています。
寮自体の環境
そもそも寮はお金を落としてくれるお客様用に準備されたものではありません。あくまでお金を稼ぎに来る従業員用に用意されているもということを念頭に置いておく必要があります。そのうえでチェックしておきたいのが以下の4つの項目です。
- 個室か相部屋か?
- Wi-Fi環境は整っているか?
- 部屋の写真を見せてもらえるか?
- (管理人がいて)管理されているか?
最低でも上記の4つは事前にチェックしておきたいところです。直接雇用の場合はなかなか聞きづらい部分もありますが派遣会社経由なら担当者に聞きやすいかと思います。
まず確認しておきたいのが《個室 or 相部屋》です。もちろんプライバシーが担保される個室がbetterですね。相部屋の場合は、できるだけ人数が少ない部屋が良いでしょう。寮の中には狭い部屋に10人以上という地獄環境の部屋もあります・・・。
《体臭がきつい人》《片付けができない人》《歯ぎしり・寝言がうるさい人》等と同じ部屋になってしまうと住み込み勤務のリゾートバイトが間違いなくつらくなります。また、自分が自覚していないだけで、自分が相手にそう思われている可能性を考えると精神衛生上も良くはありません。個人的に寮は個室一択だと思っています。
次に《Wi-Fi環境》についてですが、これは普段どれだけWi-Fiに依存しているかによりますが、スマートフォンやパソコンヘビーユーザーには必須項目です。特に普段からスマホなどで動画をたくさん見ている方であれば、Wi-Fi環境が無い場合は、スマホ代(通信費)の請求が大変なことになります。リゾートバイトで稼いだお金がスマホの通信代に・・・何のためのリゾートバイトかわからなくなりますね。
一番はWi-Fiの環境が整っていることが一番ですが、もしWi-Fi環境が整っていない場合は、手軽に外に持ち出し可能なモバイルルーターを契約しておくのも一つの手かもしれません。
また最近ではかなり少なくなりましたが、リゾート地(の寮の場所)によって、圏外の場所もあります。この場合は備え付けのWi-Fi環境がなければネットに接続することはできません。モバイルルータも基本的には、スマホ用の電波を拾っているだけなので圏外の場合は使用できないことを覚えておきましょう。
次にチェックしていきたいのが《部屋の写真》です。
写真は部屋のイメージを確認できる一番手っ取り早い方法ですね。ポイントは生(今現在)の写真をみせてもらうことです。リゾートバイト募集の案内ページに寮の写真が掲載されている場合もありますが、その写真はかなり前に撮影された可能性があり、現状と異なる場合があります。
それでも寮の写真が掲載されているだけまだマシです。中には募集案内に寮の写真が掲載されていない場合もあります。こういったリゾートバイトは寮の環境に自信がない可能性があるので注意が必要です。
最後に確認しておきたいのが、寮がきっちり《管理されているか?》の確認です。
リゾートバイトは普段は募集しておらず、《正月休み》《ゴールデンウィーク》《夏休み》などの繁忙期のみバイトを募集しているところは少なくありません。つまり、その期間以外は寮が使用されていない可能性があります。
家は人が住んでいないと劣化が早くなります。人が住んでいると窓や扉の開閉や人の動きで空気が動くので湿気が抜けますが、人が住んでいない締め切った室内は、空気が全く動かず湿気も貯まり放題です。特に畳のある和室寮は湿気や日当たりなどの問題でダニや雑菌などが繁殖しやすい環境になってしまいます。
また人が住んでいれば、住居に問題があれば何らかの対策をします。例えば雨漏りがあれば、バケツを置いたり、雨漏りの原因の穴をふさいだりしますよね。人がいなければ、当然こられの対策はとられないので、ただただ劣化が進行するのみとなっています。
管理されていない寮というのは必ずこういった問題がつきまといます。リゾートバイト最初のお仕事はボランティアの寮清掃から・・・なんて状況も実は少なくありません。
そのため、寮が管理されているか否かの確認は重要です。仮に管理されていないなら、定期的に使用されている(人の出入りがある)寮かも合わせて確認しておくことをオススメします。
以上の4点、《個室 or 相部屋》《Wi-Fi環境》《部屋の写真》《部屋の管理》をしておけば、自分のイメージと大きく異なる部屋になることを回避できるかと思います。
それでも部屋の汚れや匂い等の細かい部分は実際に寮に入ってみないとわからない部分は多々あります。繰り返しになりますが、寮はお客様用ではなく従業員用です。事前にしっかりチェックした状態で、自分がイメージしている寮の環境より1~2段階程度は悪いと考えておいた方が良いでしょう。
中には、お客様用の客室を寮として使用している(時期がある)当たりのリゾートバイトもあったりしますが、寮環境に過度の期待はしない。リゾートバイトを期間満期までやり抜くためのポイントの一つとなります。
寮の周辺の環境
- 近くにコンビニ・ドラックストアはあるか?
- 観光地はあるか?
- どちらもなければAmazonプライムにお世話になる
まず寮周辺の環境で確認しておきたいのが、《コンビニ・ドラックストア》の確認です。
いくらリゾートバイトの寮生活で《食と住》が揃っているからと言っても、生活必需品は無数に存在します。そんな時に《コンビニ・ドラックストア》の存在はかなりありがたいものとなります。
コンビニやドラックストアが寮の近くにあれば、準備不足でも現地調達が可能ですが、そういった環境でない場合は、事前準備がより大変に。リゾート地に持ち込む荷物の量もかなり多くなってしまいます。リゾートバイトだからこそ起こる、ほしいものがすぐに手に入らない問題です。
ちなみに都会に住んでいる方は「えっ??」と思われる方もおられるかと思いますが、田舎のコンビニは深夜に人が来ないため、閉めてしまうお店が少なくありません。近くにコンビニがあると油断せずに営業時間もチェックしておきましょう。
次に確認したいのが近くにある《観光地があるか?》の確認です。
リゾートバイトと言えば、好きなリゾート地で働けて、そのリゾートの観光やアクティビティを楽しむことができるということが大きなメリットですが、《リゾート地》=《近くに観光地(アクティビティ)》というわけではありません。リゾート地によって、シャトルバスやマイカーでの移動を前提にしているところが多々あります。公共の交通機関が使用できればまだマシですが、マイカーのみでの移動となってしまうと、旅行好きの方にとってはリゾートバイトメリットが大幅に減ってしまうことになります。
理想は寮から歩いていける距離に観光地があること。もしそれが無理なら公共の交通機関を使用して観光地にいけるかどうかの確認はしておいたほうが良いでしょう。もし、寮の周りに何もなく《勤務先》⇔《寮》の往復のみとなってしまうと、リゾートバイトがかなり辛いものとなってしまいます。
こういったことを回避するためには、派遣会社の担当スタッフに確認するとともに自身で確認することも重要です。もちろん実際に現地に足を運んで確認するわけではありません。ここで大活躍してくれるのがGoogleストリートビューです。後述で詳しく紹介していきますが、リゾートバイトの準備にGoogleストリートビューは最強のツールとなるので、是非活用しましょう。
ちなみに、公共の交通機関を利用して観光地に行く場合、交通費を支給してくれるなんてところもあるので、この辺りも確認しておくと良いでしょう。
コンビニ・ドラックストア、観光地すらないリゾートバイトはAmazonプライムが大活躍します。プライム会員なら送料が無料になる商品も多く、ものによってコンビニやドラックストアで買い物をするより安くつきます。
また、寮の付近に観光地がなく楽しくない場合はAmazonプライムで《映画》《ドラマ》《アニメ》三昧で乗り切りましょう。
理由.3-仕事内容が激務・耐えられない
理由.1でも触れたようにリゾートバイトの多くには繁忙期と閑散期があります。多くの場合は《年末年始》《ゴールデンウィーク》《お盆休み》《海水浴シーズン》《ウィンタースポーツシーズン》等が繁忙期、それ以外が閑散期となるでしょう。もちろんお金を短期間で沢山稼ごうと思ったら繁忙期のリゾートバイト一択ですね。
ただし、心構えが甘いと繁忙期を契約期間満了まで働きぬくことができない可能性があるので、しっかりと事前に情報収集することをオススメします。リゾートバイト経験が少ない方の「リゾートバイトはやめとけ!」の多くはこの仕事がキツイことが理由にあげられています。例えば・・・
中抜けシフト/中抜け勤務
リゾートバイトには特有の中抜けシフトなるものがあります。中抜けシフトとは、朝の6:00~10:00までの勤務、そして夕方の16:00~22:00まで勤務といった、長いお昼休憩をはさむ勤務形態のことです。ホテルや旅館などによくある勤務形態で、《チェックイン》《チェックアウト》《朝食》《夕食》等忙しくなる時間に対応するためのシフトですね。
この《中抜けシフト》何が辛いかというと、一日の拘束時間がものすごく長く感じてしまうことにあります。上記の例だと朝の6:00~10:00までの4時間、そして夕方の16:00~22:00の6時間の計10時間になるわけですが、朝の6:00~22:00までとなると、イメージ的には拘束時間は16時間・・・きついですね。
もちろん中抜けの間(上記の例では、中抜け時間6時間)は家に帰ることもできますし、観光や仮眠もOKです。ただし、後半の勤務があると思うと気は休まりません。仮眠をとることで寝坊のリスクを考えてしまう人もいるでしょう。また、基本寮は勤務地のすぐそばですが、稀に勤務地まで少し距離がある場合もあります。その場合、1日に2回も寮と勤務先を往復することになり、通勤時間が無駄になってしまいます。
また、この中抜けシフトはその性質上、どうしても《朝は早く》《夜は遅く》なってしまい、それこそ寮に戻ったら寝るだけの生活になってしまいます。また、生活のリズムが崩れ体調を崩してしまう人も少なくありません。正直リゾートバイト初心者には荷が重いシフト形態となります。
《通し勤務》・《中抜けシフト・勤務》については、必ずリゾートバイト応募前に仕事内容の詳細で確認できるので必ずチェックして、中抜けシフト未経験のリゾートバイトの方は《通し勤務》の勤務先を選ぶようにすることをオススメします。
連続勤務がきつすぎる
これもリゾートバイトあるあるです。
リゾートバイトの繁忙期はとにかくシフトが連勤になりがちです。繁忙期の10連勤はざらです。20連勤されている方もおられます。短期間に稼ぐといった意味ではもってこいの環境ですが正直きついです。
これは法律的にもグレーな部分になってくるのでしょうが、労働基準法では、いろいろな連続勤務形態があり、就業規則などで明示していれば、4週間のうち4日以上の休日を設ければ問題ないとしています。
つまり、変則で3週間+3日の計24日連続勤務が可能ということになりますね。ですが、法律的にOKでも普通の人からすればブラックと感じてしまうでしょう。もちろんこういう環境下では残業も増える傾向にあります。
繁忙期のリゾートバイトはこういった今まで経験したことがないような連続勤務をする可能性があることを覚えておきましょう。こういった連続勤務を回避したいなら、稼ぎは少なくなりますが、閑散期のリゾートバイトに応募することで連続勤務の可能性が低くなります。
理由.4-勤務先での人間関係が悪い
リゾートバイトに限らず、お仕事をする上で人間関係はとても重要です。実際問題お仕事がバリバリできる人より、人間関係の構築が超絶上手な人の方が出世したりまします。
そしてリゾートバイトにいたっては会社の寮等を使用して住み込みで働く訳で、同僚や上司との距離がより近くなるため、他の仕事と比較してこの人間関係はとても重要な要素となります。特に個人で経営しているような規模の小さいリゾートバイトで、代表(オーナー)との関係が悪いと、リゾートバイトはほぼ失敗に終わります。
規模が小さい為、毎日顔をあわせることになりますし、周りからの応援も期待できません。その点、規模の大きなリゾートバイト先では、きっちりとしたマニュアルがある場合が多く、無理難題を押し付けられることも少ないです。また、同僚も含めて人が多いので周りからの応援も期待できます。
もちろん規模が小さいリゾートバイトがダメといっている訳ではありません。逆に規模の小さいリゾートバイトであっても代表(オーナー)との関係が良いととても働きやすいものとなるでしょう。
また、この人間関係は勤務先だけの話ではありません。勤務先の寮が相部屋の場合、寮内でも人間関係がとても重要になってきます。《理由.2-寮の部屋が汚い・環境が悪い》でもお伝えした通り、こういった意味でもリゾートバイトの寮は個室を選択することをオススメします。
こういった人間関係トラブルを回避するためには派遣会社の担当者に3つの質問をすることをオススメします。
- お仕事の契約期間満了率
- お仕事リピート率
- 離職率
派遣会社はリゾートバイトの勤務先を評価をするため、これらの数字を持っている場合が多く、派遣会社によっては上記の数字を教えてくれる場合があります。
①契約期間満了率 ・ ②リピート率 はどれだけその勤務先が働きやすいかを表している数字なので、高い方がbetterです。特に注目したいのが離職率の③番です。
これはその名の通り、契約期間満了することなく途中リタイヤした人の割合です。リゾートバイトでの途中リタイアは《リゾートまでの交通費を支給してもらえなくなる》、ひどい場合《つぎのリゾートバイト(勤務先)を紹介してくれなくなる/アカウント削除》等、働き手にとって大きなデメリットがあります。
そんなデメリットを天秤にかけてまで離職を選択するということ(離職率が高い)はそれだけ勤務地で何らかの問題がある可能性が高いことを示しています。それが勤務地での人間関係かまではわかりませんが、これらの質問からある程度勤務先での働きやすさは予想できるかと思います。
ちなみに求人情報によくある「アットホームな職場!」は経験上あまりあてにならないので注意しましょう。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
理由.5-派遣会社の対応が悪い
「リゾートバイトはやめとけ!」の理由を1~5まで紹介してきましたが、ここで紹介する《派遣会社の対応が悪い》もかなりの《やめとけ!ウィエト》を占めます。というもの派遣会社の対応が良いと、リゾートバイトの勤務先で何か問題があると解決してくれる(もしくは解決に協力してくれる)場合があるからです。
例えば、リゾートバイトであるあるの労働時間の相違です。
求人募集詳細には、1日8時間勤務と記載されていても、毎日残業なんてざらです。そういった場合、働きに来ている訳ですから、許容できる範囲は勤務先に協力すべきですが、そうでない場合、勤務先ではなく派遣会社の担当に相談するという方法があります。
これは派遣会社はもちろんのこと、派遣会社の担当にも当たり・はずれがあります。親身になって相談にのってくれ、時には勤務先と交渉してくれる担当者もいれば、「繁忙期なんだから当たり前!」と塩対応してくる担当もいます。
リゾートバイトはやめとけ!の《理由.2の寮》についてや、《理由.3の仕事内容》についても、求人募集項目とあまりに違っていれば対応の良い派遣会社(の担当)であれば改善に協力してくれるはずです。
なのでリゾートバイトでは、勤務先選びももちろんですが、一番最初の《派遣会社選び》もとても重要であることをおぼえておきましょう。
派遣会社に悩む場合はとりあえず【リゾートバイトダイブ】と【アルファリゾート!】をチェックすることをオススメします。
ちなみに、すでに派遣会社は決まっていて、今さら派遣会社を切り替えれないといった場合は、派遣会社の担当を切り替えてほしい旨を伝えるもの一つの手でこれで改善するケースもあります。この時、直接担当に伝えると塩対応で断られてしまう可能性があるので、派遣会社代表の番号等に連絡して、派遣会社の別の社員に動いてもらう方が良いでしょう。
「やめとけ!」とならない為のリゾートバイト選び
・・・と今まで、「リゾートバイトはやめとけ!」とリゾートバイトについてさんざん否定的な理由ばかり並べてきましたが、リゾートバイトは非日常的な環境で短期間でお金を稼ぐためにはもってこいの環境です。また自分の大好きなリゾート地を勤務地に選ぶことができるのも大きな利点の一つ。
ということで、ここからは、「リゾートバイトはやめとけ!」とならない為のリゾートバイト選びのポイントをまとめていきます。
なるべく大手の優良リゾートバイト派遣会社を利用する
リゾートバイトの雇用形態は大きく勤務先との《直接雇用》そして派遣会社を通す《間接雇用》があります。繰り返しになりますが、リゾートバイト初心者はとにかく派遣会社を通す間接雇用一択です。さらに言うと、最初は大手のリゾートバイト派遣会社を選択することをオススメします。
まず、《直接雇用》と《間接雇用》についてですが、直接雇用の場合何か問題を感じた場合相談するのは雇用主となります。理解のある雇用主であれば、もちろん対応してくれるでしょうが、そうでない場合も多々あるでしょう。そもそも理解のある雇用主であれば、働き手が問題を感じるようなことも少ないと思います。
派遣会社を通す《間接雇用》であれば、何か問題があれば勤務先ではなく派遣会社の担当に相談することが可能です。そして明らかに勤務先に問題があるようなら派遣会社の方から問題を改善するように勤務先に促してくれます。
そして、こういった問題にあがるのは《住み込みの寮》や《シフト(残業)》等相場は決まっています。大手の派遣会社であれば、こういった問題に対してのマニュアルがあり、迅速に対応してくれますが、そうでない場合は問題可決に時間がかかったり、場合によっては問題改善に動いてくれないケースもあります。
なので、リゾートバイト派遣会社は経験が豊富な大手のリゾートバイト派遣会社を選ぶことをオススメします。
派遣会社の担当にこれだけは確認しておこう
- 仕事内容(できる限り細かく)
- リピート率・バイト期間満了の割合・離職率
- 寮(の写真)とその周辺の環境
リゾートバイト初心者は大型リゾート施設での勤務がオススメ
大型リゾート施設でのリゾートバイトはメリットが多くあります。ますは、派遣社員同士でグループ(仲間)ができやすいということです。同じ派遣社員で問題を共有することで多くの課題がクリアできるケースが増えます。また、嫌いな同僚や上司の悪口・・・・愚痴も言えない環境は精神衛生上良くありませんよね。
また、こういった大型リゾート施設では、とにかくリゾートバイト派遣社員の扱いに慣れています。雇用のノウハウやマニュアルがきちんと準備されていて、働きやす環境が整っているケースが多いです。
ここで注意しておきたいのが、いくら大型リゾート施設でリゾートバイトの雇用が多いからと言って寮が相部屋なのはできるだけ避けましょう。「リゾートバイトはやめとけ!の理由.2」で説明しているように、余計な問題が発生するリスクが高くなります。
また、大型リゾート施設だからといって必ずしもリゾートバイトを多く募集しているとは限りません。稀に大型リゾート施設でもリゾートバイト派遣社員の扱いに慣れていない場合もありますので、この辺りは、事前に派遣会社の担当に確認をとっておくとおいでしょう。
リゾートバイト初心者はとにかく短期&閑散期の仕事を選ぶ
リゾートバイトの勤務期間は職種や時期により様々です。
■ 年末年始のやゴールデンウィークの数日間
■ 夏休みや冬休みの約1ヶ月
■ 1シーズンの約3ヶ月
■ 2シーズン以上6カ月以上等
とにかくリゾートバイト初心者は短期の仕事を選ぶことをオススメします。さらにできるなら繁忙期より業務が落ち着く閑散期がよいでしょう。もちろん短期&閑散期の場合は、収入はあまり期待できませんが、リゾートバイト初心者には短期雇用のメリットは大きいです。
まずリゾートバイト初心者は《慣れない土地》&《泊まり込みで仕事》のWパンチがかなりキツイです。個人の性格にもよりますが、このWパンチは体力的にはもちろん精神的にもつらく感じる人が非常に多いです。
こういったWパンチのダメージを最小限に抑えるためには短期&閑散期のリゾートバイトがうってつけです。
まず短期の場合、働く期間自体が短い為複雑な仕事は任されにくいです。時間をかけて複雑な仕事を教えても短期ですぐに辞めてしまうようなら、すぐに覚えれる単調な仕事の方が効率的ですよね。ですので、業務内容は短期勤務でもこなせる簡単で単調なものが割り振られるケースが多いのです。
また、思っていた業務内容と違っていても短期であれば契約期間満了まで我慢して働きぬくことが可能です。我慢せずに仕事を辞めるのも手ですが、契約期間を満了しないと交通費を支給してもらえなかったり、派遣会社を通している場合今後リゾートバイトのお仕事をもらえない可能性が高くなるのでできる限り避けた方がよいでしょう。
無事短期・閑散期のリゾートバイトを働きぬきリゾートバイトの感じがつかめたら、中長期のリゾートバイトにシフトしていくと良いでしょう。ちなみに短期のリゾートバイトであっても期間延長して働けるケースもあります。派遣会社のスタッフが契約満了時期になると、期間の延長の打診をしてくる場合もありますが、もしなければこちらから問い合わせしてみても良いかと思います。
GoogleマップのGoogleストリートビューで仮想旅行・視察を徹底的にする
リゾートバイトで気になる募集先を見つけたら、まずは《勤務先》《寮》《コンビニ》《ドラックストア》《その他周辺施設》を徹底的に視察しましょう。視察といっても実際に現地に行って確認するわけではなく、Googleマップのストリートビューを使用します。
Googleストリートビューを活用すれば、数年のタイムラグがある場合がありますが、リアルな現地の様子が家にいながらチェックすることができます。本当に便利な世の中になりました。
「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、現地のリアルな様子は派遣会社の担当者に聞くよりGoogleストリートビューをを使用する方が圧倒的にイメージをつかみやすいです。Googleストリートビューは下記のリンクから使用することができます。
Find local businesses, view maps and get driving directions in Google Maps.
一応、ストリートビューの使い方がわからない方の為に簡単に説明しておくと(PCの場合)画面右下にいる、オレンジの人形を気になる場所にドラック&ドロップするだけです。ドロップすると周辺の画像が表示されるので、後は画像の中を移動したり拡大縮小できたりかなり便利です。
次にAndroid端末の場合です。
Android端末の場合はまず、グーグルマップを開いてレイヤボタンを選択します。
レイヤを開いたら、画面左下にあるストリートビューを選択します。
後はマップ上の道路や主要施設で青くなってくる部分をタップするだけです。スマホかPCさえあればどこにいても遠くの場所の風景が見れるのは、リゾートバイトの視察でなくてもとても便利ですので、是非活用してみてください。
まとめ-リゾートバイトはやめとけ!【5つの原因と対策】
リゾートバイトは「やめとけ!」の一番の理由はイメージとリアルのギャップです。正直実際に勤務してみないと、不明な点が多々ありますが、事前準備をしっかりとすることで、このギャップはいくらか埋めることが可能です。特にリゾートバイトを初めて経験する方は自身のイメージとの差が大きく戸惑うことも多いでしょう。
リゾートバイト初心者は《寮の環境》《仕事内容》《人間関係》等、「自分のイメージより1段~2段階程度悪い可能性がある」という心づもりを最初からしておくことをオススメします。
また、問題があった時は自分だけ力で解決しようとするのは基本的にNGです。派遣会社を利用している場合、まずは派遣会社の担当に相談するように、そして直接雇用の場合は気の許せる同僚に相談して、周りに助けを求めるようにしましょう。
今回は【リゾートバイトはやめとけ!】という内容でネガティブな内容が多くなっていますが、リゾートバイトは自分の好きなリゾート地で集中してお金を稼げる雇用形態です。「裸一貫で飛び込む!!」という心意気も大事ですが、事前準備と情報収集をしっかりとすることで、途中リタイアのリスクはかなり下がりますよ。